ここは跡地です
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
中村さん
仲人してもらった先生が退官されるので、記念講義を聞きに行った。
母校は100周年だそうで横断幕が出てた。21世紀に入って普通に女の子がいるようになった。オレが学生だったときには考えられなかった。男子高の入学式の日に校長が”男だけの生活は人生の中でこの3年間だけです”と挨拶したけど、大学の入学式の日に嘘だということがわかった。考えれば、周りに女の子がいる環境って、遠い日だよな。
先生は教育について話をされた。これはオレも最近よく考えることだ。息子が学校に行き始めたこともあるが、中村さんのことも大きい。中村さんのことを世間の人は、どれくらい憶えてるだろう。中村さんがイランで誘拐されて5ヶ月になる。
イラクで誘拐され、処刑された香田さんも同じくらいの年齢だったろう。つまり、大学生だ。日本では一般的に大学生は遊ぶことになっている。大学を出てしまえば、正に今日、先生が引用した徒然草の「名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。」の人生が待っている。彼らは、概ね、そう思っていて、今しかできない、世界を知りたい、の念に駆られて出かけていくんだろうと思う。
おっさんになったオレは、それが全く間違いだということを知っている。彼らがどうやって旅費を工面したのか知らないが、大学生だったオレには、そのお金を捻出することは無理だったろう。おっさんのオレは、その気になれば来週イランでもイラクでも行ける。経済的にも時間的にも問題ない。大学生の彼らよりかなり優雅に出かけられる。おっさんになったオレは、ワカゾーが世界の果てに出かけたってうわべを覗いて帰ってくるだけだということを知っている。
おっさんになったオレは、若いときにしかできなかったことは本当は何なのか知っている。若いときに戻れるなら、あるいは映画みたいに若かったオレに会いに行けるなら、もっと勉強しとけと言ってやりたい。年食ってから勉強するのは無理だ。建物が建ってしまえば、基礎に手を入れることはできないし、結局、基礎がどれだけしっかりしてるかで、そこに建てられる建物は決まってしまうのだ。残念ながら若いときには気づかなかったけど。
オレも学生の時には、卒業したら灰色の人生が待ってると思ってたんだろうな。日本人は、みんな、大学卒業したら、紺かグレーのスーツ着て、尻押してもらって電車に乗って会社に行き、終電で家に帰って来るんだと思ってる。卒業する前に一生分遊んどかなきゃって思ってる。だけど、本当の教育って、バラ色の未来が待ってるって信じさせることだろうって思う。早く学校出たいって、社会に出た方が楽しそう、働いてる方が楽しいって思わせることだと思う。それが伝えられないなら、何のための教育だろう。
おっさんになったオレは、公園のベンチで女の子をクルクル笑わせることも若いときしかできないこと知ってる。できる人もいるだろうけど、基本的には若い人のやることだと思う。いや、オレはやりたいけど。中村さんもイランに出かけるよりもそっちを選べばよかったのにって思う。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。