ここは跡地です
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オトナノオモチャ
最近、職場に張ってあるポスター、夢っていう字だけがオレンジ色で マネしたんじゃないか?っていう字体で書いてあって どうしたって目に付いてしまう。アイデアコンテストの開催の告知だ。
いつか書こうと思っていたけど、社会人になって最初に設計したのはオトナノオモチャだ。
まだ、工場実習中でラインに入っていたのだけど、ある日の午後、2交代勤務だったので本当に午後だったのか、時刻とは無関係に勤務時間の便宜上の午後だったかはわからない。その班で3番目くらいにエライ人がやってきて、オレにそれを設計するように言ったのだ。
その人の説明だと、立場上、仕方無しに書いたアイデアコンテストの応募書類が、何を間違ったのか書類選考を通ってしまったために実物を作ることになってしまった。だけど、その人はテキトーに書いただけなので何をどうしていいのかわからない。オマエ、代わりに設計してくれ。それを設計できて、やってくれるなら2日間ラインを外れていい。2日間は冷房のガンガン効いた部屋で設計してていい。できないんだったら、そう言え。いつも通りラインに入ってろ。無駄にラインを外れるわけにはいかん。
学校出たてのオレは、当然そんなものは設計したことなかったけど、たとえできないにしても、この申し出は断るには魅力的すぎた。2日もラインから抜けれるなんて。夏の日に。
で、オレはそれを設計したわけだ。何を設計したかといえば、”昔、縁日とか駄菓子屋とかで売っとったやろ。小さい風船みたいな袋を握ったり放したりすると、細いチューブで繋がったおもちゃのカエルの足が伸びたり縮んだりして、ぴょこぴょこ跳ねる奴。アレの大人が乗れる版。大人がカエルに乗って工場エアーで飛ばすんよ。オトノオモチャ。”
オレは、とりあえず大人の重量を飛び上がらせることができるエアシリンダーを選定して、足のリンクの機構とエアシリンダーの取り付け位置を設定して、残った半日を冷房の効いた部屋でアイスコーヒーを飲んですごした。
アイデアコンテストは休みの日に行われるので、オレはそれが実際に飛んでいるのを見なかった。当時から休みの日に会社に出かけるとか、設計したものが現実になったのを是非見たいとかは選択肢として優先順位が低かった。一度だけ、製作途中のオトナノオモチャを見せてもらったが(つまり、作ってるときでさえ一度しか顔を出さなかったのだが)、エアーを繋いで脚を動かしてもらったとき、そのあまりのリアルさ、カエルのおもちゃそのもの加減に腹が捩れるほど笑ったのを覚えている。
後で聞いた話では、オトナノオモチャは午前中は調子良く跳ね回っていたが、いやむしろ引っ張りだこで、みんなが先を競って飛び回っていたが、その結果着地の衝撃に耐え切れず壊れてしまった。なので、午後の最終審査の際には、ただの置物だったらしい。オレは飛ばすための機構を設計してくれと言われただけなので、フレームや着地用のショックアブソーバやらは責任範囲外なのだ。
ロボットブームっていうのがあったかどうかわからないが、福岡市はロボット特区でロボットスクエアていうのがある。ここに行けば幾つかの(ゴミのような)ロボットを見ることができる。ここにおいてあるものには、オトナノオモチャのようなインパクトもリアルさもない。オレの設計屋としての第一歩はロボットだったのだろうか? それとも乗り物だったのだろうか? あるいは設備機械だったのだろうか? よくわからない。オトナノオモチャ。
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